効果的な集客を実現するためには、ターゲットを確実に引きつけるチラシを作成することが求められます。
ターゲットを明確にする
近隣の小中学生を対象にした「学習塾」を経営しています。毎年、新しい生徒を獲得するのに様々な工夫を凝らしています。 自分以外の学習塾経営者の方々にも参考になる情報なので、そのノウハウをご紹介いたします。 学習塾の宣伝において最も重要なのは「ターゲットを明確にする」ということです。私が経営する塾は、個人経営ということもあり同じ地域に住む小中学生がターゲットです。 そのため、ホームページを活用したインターネット上での宣伝も不可欠ですが、最も効果があるのは「よくデザインされたチラシを作成して配布すること」です。 小中学生の中で自ら学習塾に行きたいと親に相談する人は、多くはありません。ほとんどの場合、自分の子供の将来や成績を心配して、ご両親、特にお母さんが学習塾に通うことを決断する場合がほとんどです。 したがって、お母さんに対するアプローチが絶対的に必要なのです。 これを踏まえて考えると、お母さんが普段よく目にする広告は、郵便受けに入るチラシや新聞折り込み広告です。つまりターゲットは小中学生でもありお母さんでもあるのです。
印刷会社を有効に活用する
お母さん方に興味を持っていただくためには、魅力的なデザインを作成することが非常に重要です。以前はカリキュラムの内容や、学習塾の理念などを丁寧な文章で説明するものを作成していましたが、大きな効果を得られませんでした。 そこで相談したのが、チラシの印刷会社の方です。彼らは様々な業種における広告デザインにかかわっているため、幅広い知識を持っています。 過去の実例をもとに話し合った結果「写真を使ったアピール」が効果的であることが浮かび上がってきました。 実際に、学習塾での授業風景や、生徒が書いたノートの実物写真などを掲載したことで、問い合わせが確実に増えました。 当初、印刷会社は送られてきたデザインを印刷して作成するだけの「受け身」的な仕事をする会社だと考えていましたが、こちらから相談することで実に豊富なアドバイスをしてくれます。 以前の私がデザインした、カリキュラムの内容を文書で説明する、というスタイルでは「どのような学習塾なのか」を伝えることができていなかったのです。
ユニークな戦略も重要です
現在では少子高齢化が進み、大手の学習塾も経営が厳しくなっています。 そこで個人経営であることを逆手に取り、チラシの広告にユニークな内容を盛り込み、問い合わせが増えたことがありました。 通常の学習塾は「学業成績の向上」を主な目的にしていますが、自分の学習塾では「夏休みの自由課題」のお手伝いというユニークなサービスもしています。 多くの小中学生にとって、夏休みの宿題は嬉しいものではありませんが、学習塾に行って行うのであれば、夏休みの早いうちにそれを終えることができますし、お母さんにとっても安心できるものです。 そこで夏休みが始まる時期に、「夏休みの自由課題」と称したスポット的な夏期講習を実施する内容のチラシを作成・印刷し、近隣地域に配布しています。 これを機に学習塾を知っていただけるきっかけも増えますし、夏休みだけの一時的な利用客を獲得することもできるのです。 これも配布するエリアとタイミングをきっちりコントロールできる「チラシ」の特徴をとらえた戦略です。
まとめ
学習塾における集客においては、小中学生などの生徒だけでなくお母さんをもターゲットに含めた広告が必要となります。 広告の効果を高めるためには、写真をふんだんに使った授業風景がわかるものなどが大切です。印刷会社を活用することで新たなアイデアを獲得できるため、集客への突破口が開かれる可能性があります。 また、ユニークなサービス内容をチラシのデザインに含めることで、効果的な集客を実現することができます。チラシという配布地域とタイミングを調整できるという特徴を存分に活用することが重要です。