反響を得られるチラシ作成にはデザイン思考が重要

デザイナーには、デザイン思考と言われる能力が必要です。
難しいように考えられがちですが、デザイン思考は物事を行う上で必ず必要になる「情報整理」や「設計」について深く考えることです。
エクセルで簡単にデザインを作り、印刷ができる時代になりましたが、このデザイン思考を持たずに作成した広告ではお客様の心に刺さらず効果を得ることはできません。

チラサクのデザイナーは、ご依頼いただいたお客様にある背景を踏まえてデザインを検討し、ご提案させていただいております。
今回は過去にご依頼いただいたお客様の事例をもとに、デザイナーがどのようにチラシ作りを検討しているかご紹介します。

事例その1  ハリケーン様(チラシ)

◼︎業種:小売業(らっきょうの通信販売

◼︎制作物:チラシ

◼︎チラシ内容
製造に使用する材料は九州産(国産)のものを使用し、全て福岡県の自社で製造していている。
安心安全、九州産(国産)手作りらっきょうの良さを伝えて、購入に誘導するチラシ。

◼︎背景
今までは楽天市場など、ネット通販サイトで全国から受注していましたが、通販サイトを介さずに自社へ直接発注してもらいたいと考え、広告の作成を検討するようになったそうです。
お問い合わせいただいた時点で、すでに自社で用意したFAXDMは使用していましたが、東京の方でお客様を獲得したいという気持ちがあったため、折込チラシを検討されていました。
デザイン・印刷・折込手配が一括でできる会社を探して、チラサクにお問い合わせいただきました。
新聞折込が初めてであることと、あまり土地勘のない東京折込で、配布地域を絞れないとのことでしたので、ネットで東京23区の特徴や平均収入が分かるページを紹介し、折込エリアの決定までサポートさせていただきました。
・配布地域決定までの参考サイト
不動産住宅情報サイト スマイティ
https://sumaity.com/town/ranking/tokyo/income/

◼︎提案
商品特徴として
1.原材料はすべて九州産(国産)
2.自社ですべて手作り
ということだったので、チラシの訴求として以下を検討しました。

1.産地がしっかり分かって安心感を伝える
2.「手作り」を強く推して、商品価値を高める

お客様との打ち合わせの中で、九州産らっきょうについて熱く語っていただき、誇りを持って自社のらっきょうを宣伝していきたいんだなと感じたので、デザインは1の産地がしっかり分かって安心感を持たせるような訴求に決めました。

チラシの方向性はお客様との打ち合わせで決定したので、次に構成を検討しました。
まず、新聞折込は他業種のチラシが多く混在しているので、一目でらっきょうの広告だと理解できる必要がありました。
そこで、商品画像を大きく使用し、タイトルも「九州産らっきょう」とシンプルなものに決めました。
また、九州産のらっきょうは島根県のものに比べると認知度は低いとお話をうかがったので、
1.九州産らっきょうの特徴を伝える
2.その中でも自社商品の情報を伝える
3.購入→食べて楽しむ手引きを用意し、実際に購入する様子より分かりやすくする
という流れで紙面を構成しました。

デザインについては以下点に配慮しました。
・全体のレイアウトは地方新聞をイメージし縦書きにすることで、文章量が多くても読み物だと認識してもらえるようにしました。
・購入の流れの部分はタイトル以外にもアイコンを使用することで、文量が多と感じるのを軽減させました。
・色味はターゲットが女性のため、桃色を使用し、全体的には落ち着いた和紙の背景を使用しました。
・全体の雰囲気は地方からのお便りを届けるような楽しげなデザインをイメージし、制作中は百貨店の物産展のチラシを参考にしました。
・通信販売ということで、胡散臭くならないように注意しました。

◼︎結果
東京のある地域へ2度折込をしましたが、結果は良くなかったようです。
◼︎考察
原因を考えました。
・九州産らっきょうの良さを、他府県よらっきょうと比較した情報を用意する。
・楽天市場で購入もできる(商品の情報をより集められる)ことをアピールする。
・もう少し購入の流れをわかりやすくして、より購入してる様子を想像させる。
・通信販売であることをより分かりやすく提示し、不信感を与えない。
・会社情報をもう少し明確にし、お問い合わせ番号などを用意して、より安心感を持たせる。
・折込エリアや枚数、回数を検討する。
・商品価値をより明確に伝える。他の文章と同じ扱いなので、魅力的にみせる。
・FAXで申し込むのであれば、裏面でFAX申し込み用紙を用意するなど検討する。

ご依頼いただいたお客様には、デザインは喜んでもらえましたが、広告は結果が出ないと意味がありません。
今回のお客様はまた広告作成を検討されているとのことでしたので、次回もチラサクまでご依頼いただけるようであれば、前回の結果を踏まえてデザインを検討していきたいと思います。

事例その2 長野住宅研究 チラシ・会社案内

◼︎業種
損害調査・損害修理

◼︎制作物
チラシ(手配り)・会社案内

◼︎背景
チラシ→火災保険加入している方に損害調査を勧めるチラシ。
HPもまだできておらず、内容が決定していない。
ざっくりと掲載したい内容はあるが、どのようにまとめたら良いのかは提案してほしい。
会社案内→HPが出来上がったので、HPの内容をまとめた会社案内がほしい。

◼︎提案
チラシ→初回デザイン提出時には、火災保険に加入している方に損害調査を促す内容をメインのキャッチコピーにし、無料相談や調査料についてなど、費用についての不安を感じさせないように、安心できる要素を強く押し出しました。

会社案内→内容が複雑な業種のため、表紙には会社ロゴを大きくあしらい、デザインとしても生きるよう配置いたしました。また、引き込むキャッチコピーを添えて、スムーズにページを開いてもらえるよう意識しました。
中面については、チラシよりも詳しく取得条件などを掲載し、誠実・堅実な印象を大切にしながら作成いたしました。

◼︎考察
チラシ・会社案内どちらも見る方に安心感を与えるように作成しておりましたが、
チラシのほうは、お客様よりもう少し取得金額を目立たせるようご要望がございました。
始めのご提案では、少しインパクトが弱い印象でしたが、取得金額を大きく見せることで、
目に留まりやすく、結果的に内容を読んでもらうことにもつながったと思います。
後日、反響をお伺いしたところ、チラシ手渡ししたお客様からは数件ご依頼が来ているようです。

チラシの目的は、抱えている背景から作成する以前に決まっています。
私たちデザイナーは、その目的をどのように達成するかということを最重要項目として、お客様のチラシをデザインさせていただいております。

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