せっかくチラシを作成して配布するなら、たくさんのお店の魅力を掲載して、
幅広い人のニーズを拾いたいと思います。
チラシを手に取る人が何を欲しているかわからないため、
セール情報や、お店の特色、他でやっていないサービスなど、
たくさんの魅力を掲載したいと考えるでしょう。
このように、たくさんの情報を掲載して訴求ポイントが多いチラシと、
訴求ポイントを絞るチラシとはどちらが良いのでしょうか。
ビュリダンのロバの考え方
ビュリダンのロバとは、心理学の分野で用いられているたとえ話です。
喉がかわいておなかを空かせたロバがいます。
右に行くと干し草があり、左に行くと水があります。
ロバはどちらの道に行くか迷っている間に、
どちらにも進まず餓死してしまう。というお話です。
意思決定についての考え方ですが、このロバの選択肢は3つあったはずです。
1.水をあきらめて干し草を食べる
2.干し草をあきらめて水を飲む
3.どちらも選ばず餓死する
3を選ぶロバなどはいないだろいうと考えがちですが、1と2には、「選ぶ」という壁があり、
どちらも選べない場合に3を選択してしまうということだそうです。
チラシにもたくさんの魅力を掲載したいところですが、お客さんをこのロバだと考えるとどのような方法が正しいでしょう。
選ぶという行為は、チラシの原稿を作っている人ではわからないストレスや壁が存在します。
お店の魅力を一つに絞って訴求すれば、チラシを見るお客さんは「選ぶ」という行為を軽減でき、あなたのお店の良さについてよく理解することができます。
チラシの原稿を作る際に、告知したい情報がたくさんある場合、リスト化してみてどれを重要視するのか判断してみてください。
できれば一つ、それが難しいなら優先順位を決めて、一番に言うこと、その他情報と区分けしてみると分かりやすくなると思います。
お客さんをビュリダンのロバにしないために、原稿は的を絞って選ばせないという考えて作ってみましょう。